黒酢に含まれている酢酸は、体内に取り込むことでクエン酸という成分に変化します。
クエン酸というのは酸味成分で、酸っぱい食べ物などに多く含まれている成分です。
よく「疲れたら酸っぱいものを食べると良い」というのを聞くと思いますが、 これはクエン酸が疲れを回復してくれるからなんです。
疲れが溜まるのは、体内に乳酸が増えてしまうからなのですが、 この乳酸を分解して代謝してくれるのがクエン酸です。
クエン酸は、代謝サイクルのひとつ「クエン酸サイクル」に作用します。
これが、乳酸を分解、代謝して汗や尿に変えて排出してくれるのです。
クエン酸は、梅干やレモンのように酸っぱいものに多く含まれているのが有名ですが、 最近は黒酢からクエン酸を摂る方が増えています。
黒酢は、酢酸菌を使って酢酸発酵して作られています。
酢酸はクエン酸の元となる成分なので、その酢酸によって作られる黒酢は、 良質のクエン酸をたっぷり含んでいるのです。
だから、他のクエン酸含有食品よりも、疲労回復効果が高く、しかも即効性があるのです。
また、クエン酸サイクルというのは、乳酸を排出してくれる効果だけではなく、 消費出来るエネルギーも生み出す効果があります。
この効果によって、スタミナが増強されるので、 疲れにくい体作りをすることが出来ます。
黒酢の疲労回復効果を得る場合には、アミノ酸の含有量よりも酢酸の含有量が高いものを選ぶと、 さらに高い効果を期待出来ます。
さらに、クエン酸と糖分と一緒に摂ると、 エネルギー源となるグリコーゲンを回復することが出来るので、黒酢と甘いものを一緒に摂るのがオススメです。