日本では、「空気と水はタダ」と言われていたぐらい、 水道水でも自然水でも安全で味が良かったんですね。
家庭の水道はもちろんのこと、公園や学校、公共の場所でも水道から出るお水は、 安心して飲むことが出来ました。
しかし、ここ数十年のうちに、河川の汚染がどんどん進み、 水道水や自然水の安全性について関心が高まってきました。
水道水に関しては、水道法というものがあり、 51項目の水道水質基準が定められており飲料水としての安全性を担保してくれています。
しかし、お水を消毒するための塩素の量に規定がなく、 お水が汚染されていれば、当然ですが塩素をたくさん使われることになります。
塩素が増加すればカルキ臭や飲み心地なども低下し、 健康上も必ずしもよいものではありません。
また、ちょっと知識のある方なら、発がん性物質でもあるトリハロメタンが、 水道水から検出されたというのを知っているでしょう。
近年、食への安全性への関心が高まり、 飲料水にしても天然水などのより健康に良い物を求めるようになりました。
安心して水道水や自然水を飲める時代は、終わってしまったかも知れません。
スーパーやコンビニなどでも多くの天然水やミネラルウォーターが発売され、 だんだんと「飲料水は買うもの」という意識が定着してきたようです。
お金を出して飲料水を買うことで、健康や美容、 そして美味しさを手に入れることが出来るようになったのは、ある意味良い時代とも言えるでしょう。
飲料水と言うと、一番ポピュラーなのはミネラルウォーターだと思いますが、 他にもいろんな種類があります。
硬水や軟水、海洋深層水や天然水、アルカリイオン水など、味、のど越し、 含有成が全く違う飲料水がたくさん揃っています。
国内で作られているもの、海外から輸入されているものなど、 すべての種類を数えたら結構な数になります。
以前は、のどが渇いたから飲むと言うイメージだった飲料水ですが、 最近では健康のため、美容のために飲む人が増えているのが実情です。
そのため、健康効果のある成分が配合された飲料水、 美容成分が入った飲料水なども人気になっています。
また、飲料水に美味しさを求める人も増えているようです。
飲料水の種類によっては、甘みがあったり、軽い飲み心地だったりするので、 そういったことで飲料水を選ぶのも一般的になってきました。