「天然水」と聞けば、一番に思い浮かぶのは、 河川の上流で山間を静かに小さく流れている川のお水ではないでしょうか。
確かにこれも天然水なのですが、最近の天然水というのは、 ミネラルウォーターや名水百選などに選ばれた川から採水されるものをイメージする方が多いようです。
というのも、コンビニやスーパーはもとより、インターネットでも天然水の販売が増えてきています。
インターネット上の広告で、「お水」の広告を見かけることも多くなっているのではないでしょうか。
こういった視覚の効果も手伝って、 今や、自然水とミネラルウォーターや天然水はイコールになってきているのですね。
ただし、ミネラルウォーターと天然水には、明らかな違いがあります。
ミネラルウォーターというのは、製造工程で人工的にミネラル成分を加えて加工されたお水です。
天然水というのは、自然の力によってろ過されて、含有しているミネラル成分なども自然のものです。
自然水に関する定義があいまいなので、なんとなく 「安全で美味しく飲めるのが自然水」と思う方が多いために、 ミネラルウォーターも天然水も同じようなものだと思われてしまうのかもしれません。
それに、ミネラルウォーターと呼ばれるものでも、海外の天然水を使って作られているものもあります。
また、商品名に「天然水」と付けられていても、熱処理などを加えているものもあります。
ですから、自然水に関しては、何をもって自然水と言うかは自分の考え方次第というところがあるようです。
一口に「自然水」と言っても、いろんな種類がありますし、 配合されていたり含有している成分にもいろんな違いがあります。
例えば「ミネラルウォーター」を購入するにしても、 どんなミネラルが入っていて、それがどのぐらいの量なのかはそれぞれのミネラルウォーターによって違います。
こう言った事を見分けるためにあるのが、「表示区分」というものです。
食材や加工食品などを購入する時には、「表示区分」をチェックすると言う方もいるでしょう。
でも、ミネラルウォーターやナチュラルウォーターを購入する時には、 チェックする方はあまりいないのではないでしょうか。
なんとなく、知名度やコマーシャルでよく聞く名前の自然水を手にしている、と言う方が多いと思います。
もちろん、単純に喉の渇きを潤すためだけに飲むのであれば、表示区分は関係ないかもしれません。
しかし、少しでも健康や美容を意識していたり、 自然水に対してこだわりたいのであれば、表示区分をチェックするといいでしょう。
ミネラルウォーターと言っても、源泉の成分のままのものもあれば、 人工的な手が加わっているものもあります。
でも、表示区分を見れば、天然水なら「ナチュラルウォーター」と表記されているので、 どんな種類のお水かがわかります。
また、名水も区分に表記されるので、名水に指定されているものならば「名水」と書かれています。
他にも、含有されているミネラルの種類も表記されているので、 どんなものがどれだけ入っているかも把握することが出来ます。