水と言うと、あんまり栄養があるイメージがないかもしれませんが、 体に必要なミネラルがいろいろ含まれています。
カルシウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラル成分が溶け込んでいて、 これらの量によって、飲みやすさや使用用途が分かれます。
ミネラル成分が多く含まれていると、 のど越しがなんとなく硬くなりますし、少なければ柔らかく感じられます。
水の硬さの数値は「硬度」と呼ばれていますが、 この硬度はカルシウムとマグネシウムの量で決まります。
お水1Lの中に、カルシウムとマグネシウムが100mg以下ならば「軟水」です。
逆に、200mg以上入っていれば、「硬水」になります。
日本人が好むのは「軟水」ですが、 これは日本のお水に含まれるカルシウムとマグネシウムが100mg以下だからでしょう。
「軟水」の特徴は、とにかく柔らかい口当たりで、のどに引っかかる感じもありません。
お茶、紅茶などに使う場合は、軟水が向いています。
これは、軟水の方がお茶の葉に浸透しやすいからで、 料理に関しても、素材の旨みを引き出すには軟水が最適です。
では「硬水」は美味しくないのか、と言うと、そう言う訳ではないのです。
硬水は、飲みなれないと喉越しが硬く感じられて、引っかかるような感じがすることもあります。
しかし、その硬さがお水の存在感を引き立てるので、 硬水を飲みなれると「軟水」では物足りないと言う方もいます。
冷蔵庫で冷やすと、きりっと引き締まった味になり、さらにうま味が増します。
水の硬度を意識してお水と使い分けると、お水の上手な使い道が広がるでしょう。