海洋深層水というのは、太陽の光が全く届かないぐらい深い海底の海水というだけではなく、 表層の海水とも混ざらない深さにある海水のこと言います。
一般的に、「海洋深層水」と呼ばれているのは、水深200m以上深いところにある海水です。
この地点の海水というのは、光合成を促す太陽が届かないので、 ある一定の深度から急に水温が下がります。
フランスの科学者が海洋温度差発電実験を行った時に、 この地点の海水が採水されたのが、世界で初めての海洋深層水の取水と言われています。
日本で海洋深層水が研究されたのは、 高知県の室戸市に海洋深層水研究所が建設されたことから始まりました。
海洋深層水がどうして注目されているのかというと、 とにかく汚染のない深海で採れる海水なので、清浄性が高いからです。
海の汚染はもちろんですが、 陸から流れ込む化学物質に汚染されている水の影響も海洋深層水なら受けることがありません。
ですから、病原性の生物や環境汚染物質が含まれていないので、 加熱殺菌する必要がなく、栄養分を壊さずに製品化出来るのです。
また、生命活動に欠かすことが出来ない無機栄養塩が含まれています。
他にも、なかなか摂取することが出来ない必須微量元素やミネラルが バランス良く含まれていることが分かっています。
海水には、ミネラルが豊富に含まれていますが、普通の海水は飲めるわけがありません。
しかし、海洋深層水なら水質汚染など気にせずに、そのまま利用することが出来るのです。
使用用途はいろいろ研究されていますが、今一番注目されているお水なのは確かです。